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| 関係者、約50名が参加したアメリカ広葉樹インテリアデザイナーセミナー(大阪市北区のヒルトン大阪で) |
アメリカ広葉樹輸出協会(AHEC)は2026年6月23日、大阪市北区梅田のヒルトン大阪で「アメリカ広葉樹インテリアデザイナーセミナー〜インテリアデザインと広葉樹の親密な関係〜」を開催した。インテリアデザイナーやインテリアプランナー、建築家、家具・内装材メーカー、木材業界関係者ら約50名が参加した。
セミナー冒頭、AHEC日本代表の辻隆洋氏が開催趣旨を説明し、続いて米国大使館農産物貿易事務所所長のRyan Bedford氏が挨拶した。
講演(1)では、辻代表が「アメリカ広葉樹の合法性、持続可能性と環境への対応」と題して登壇。AHECが国の違法伐採対策基準に沿った運用を行っていることや、アメリカ広葉樹が持続可能な資源であることを説明した。また、アメリカ国内の広葉樹林では伐採量を上回る成長量があり、森林資源は約2.2倍のスピードで増加していることを紹介するとともに、「アメリカ広葉樹の環境プロファイル(AHEP)」の有用性についても解説した。AHEPは、出荷ごとに樹種や産地、合法性、環境負荷(炭素フットプリントなど)に関する客観的データを提供するもので、その高い信頼性と透明性を訴えた。
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| 米国大使館農産物貿易事務所所長のRyan Bedford氏 |
(有)TAO建築設計代表取締役の川村弥恵子氏 |
(株)桜製作所代表取締役社長の永見宏介氏 |
続く講演(2)「私と木とのつきあい方」では、(有)TAO建築設計代表取締役の川村弥恵子氏が登壇。アメリカ・コロラド州アスペンのインテリア事務所で無垢材に触れた経験を原点に、「硬さ」「色の選択肢の豊富さ」「美しい木目」を広葉樹の魅力として挙げ、独立以来30年にわたり住宅設計で実践してきたウォルナットやオーク、ホワイトアッシュなどの活用事例を紹介した。ホワイトアッシュを用いた木製断熱サッシの独自ディテールや、床暖房と無垢フローリングを両立させる納まりなどをスライドで示し、「木とうまく付き合うコツは、極端な環境に置かないこと、がっちり固定しないこと、濡らさないことの3点」と語った。
講演(3)「ジョージ・ナカシマとアメリカ広葉樹」では、(株)桜製作所代表取締役社長の永見宏介氏が、1960年代から続くジョージ・ナカシマとの協業を軸に、ウォルナットをはじめとするアメリカ広葉樹を用いた60年にわたる家具づくりの歴史を紹介。また、代表作「コノイドチェア」や「ミングレン」シリーズを取り上げ、板の耳や割れ、色ムラといった一枚ごとに異なる表情を生かす木取りや、寸法の異なる部材を職人の技で均一に張らせて構造化する「不揃いの総持ち」の技法についても説明した。最後に「米国には豊富な広葉樹があるので、遠慮なく良い広葉樹をたくさん使ってほしい」と呼びかけた。
その後、質疑応答に続いてレセプションが行われ、(一社)日本商環境デザイン協会関西支部支部長の中村裕輔氏、(一社)日本インテリアプランナー協会関西会長の小梶吉隆氏が挨拶し、閉会した。アメリカ広葉樹の魅力と信頼性、そしてそれを生かす設計・製作の知見を再確認する貴重な機会となった。
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