東京国際家具見本市(IFFT interiorlifestyle Living 2016)に出展
 11月7日(月)〜11月9日(水)の3日間、東京・有明の東京ビッグサイトでIFFT interiorlifestyle living 2016が開催されました。今年のアメリカ広葉樹輸出協会(AHEC)は、香川県の家具・木工メーカー18社と2016年1月から進めてきたプロジェクト、「American Hardwood Furniture Project in Kagawa」の作品展示を行いました。

 箸置きや木製リングなどの小物から2mを越えるキッチン、ヴィンテージ加工されたカフェテーブル、鉄やアルミと組み合わせたカウンターやテーブル、普段は針葉樹で作る組手の技法を取り入れたチェストやモニュメント、地元の庵治石をテーブルの脚に使用した立礼ダイニングテーブルなどアメリカ広葉樹材の魅力を様々な形で表現した家具が12小間のブースに所狭しと展示されました。

 かつて香川県は座敷机や家具調こたつの生産で日本一のシェアを誇り、江戸時代に遡ってみると漆の技術が発達した土地で、香川県が手掛けていた漆器はお椀や食器のような小さなものではなく、座敷机や飾り棚、タンスなどの和家具が多く生産されていました。しかし、時代とともに日本人の生活様式が変わり、また海外での生産が増えるにつれて香川県内の家具の生産が減少しました。

 県内にはまだまだ沢山の高い技術を持った家具職人、建具職人、鉄鋼職人などが多く、木材といろいろな素材を組み合わせて今も素晴らしい家具を生産されています。

 今回のプロジェクトでは、そんな個性豊かな参加18社を、「香川県よろず支援拠点」がまとめ役となり、総数50点にも及ぶ家具や木工作品を香川県の風景パネルと共に展示することができました。来場者は多種多様な作品に足を止め、製作者の方々と気軽にお話ししながら座ったり触ったり興味を持って見られているのが印象的でした。

 また、展示会で配布されたパンフレット、「American Hardwood Furniture Project in Kagawa」には、アメリカ広葉樹の樹種や環境についての内容はもちろん、香川県家具について話し合われた座談会の内容が「香川県家具:栄光と挫折、そして次なる挑戦へ」としてまとめられています。読み物としても大変興味深い内容になっているこのパンフレットをご希望の方には無料でお送りいたします。アメリカ広葉樹輸出協会ホームページ(http://www.ahec-japan.org)の資料請求ページよりお申込みください。最後に3日間の来場者数は20,217名でした。