「アメリカ広葉樹バス見学会 in 山形」

 台風6号が過ぎ去った晴天の5月14日(木)〜15日(金)、5年ぶりにアメリカ広葉樹輸出協会(AHEC)が「アメリカ広葉樹バス見学会」を山形県で開催しました。日本建築家協会(JIA)関東甲信越支部・住宅部会と地元のJIA山形地域会に所属されている建築家25名が参加され、美しい新緑に囲まれた山形県内を巡る2日間の見学会でした。

 一日目は、JIA関東甲信越支部・住宅部会の林寛治先生と東京芸術大学名誉教授の片山和俊先生の長年に渡る設計・指導により「街並み(景観)づくり100年運動」に取り組まれている山形県金山町を両先生と金山町役場の担当者の説明を受けながら視察し、それらの環境建築について理解を深めて頂きました。

 その視察を終え、宿泊先ホテルのシューネスハイム金山では25名の建築家全員参加の「アメリカ広葉樹懇談会」を開催。アメリカ広葉樹の流通問題や取扱い、施工方法などの情報提供や疑問、アメリカ広葉樹の現状について率直な意見交換をしました。

 懇談会後のレセプションでは、両地域の先生方が親睦を深められ、山形のおいしいお酒やお食事をいただきながら東京と山形での建築案件についての情報交換など話は尽きない様子でした。

 二日目は、山形でウォルナットやハードメープル等のアメリカ広葉樹材を使用して家具を製作されている(株)天童木工と(株)朝日相扶製作所を訪問し、実際の家具作りの現場を視察。

 両社それぞれに特殊な技術や歴史、独自の経営方針を持つ会社で建築家の皆さんは曲げ木の技術や工夫された生産工程など興味深く見学されていました。

 アメリカ広葉樹輸出協会では様々な活動を通して、日本各地の建築家やデザイナーにアメリカ広葉樹の本当の良さを再確認しただき、家具メーカーや木材流通会社との橋渡しをすることでアメリカ広葉樹の家具・内装材としのさらなる需要拡大に努めています。