アメリカ広葉樹セミナーを家具産地 大川(福岡)で開催
アメリカ広葉樹輸出協会(AHEC)は、6月24(火)日本屈指の家具産地である福岡県大川市の大川産業会館にて、この地域で初となる「アメリカ広葉樹セミナー」を、大川木材事業協同組合、協同組合大川家具工業会、大川建具事業協同組合と共同開催しました。当日は各業界から96名の方々にご参加頂き、会場は満席となりました。

エリック・ホール氏
寺原芳彦氏
長澤良一氏
辻隆洋

今回のセミナー講師は武蔵野美術大学名誉教授の寺原芳彦氏、木材塗装研究会運営委員の長澤良一氏、そしてアメリカ広葉樹輸出協会会員のエリック・ホール氏の3名が講演を行いました。アメリカ広葉樹輸出協会日本代表の辻隆洋のセミナー主旨説明の後、大川木材事業協同組合理事長の江藤義行氏にご挨拶をいただいて始めました。

講演(1)の「アメリカ広葉樹の合法性、持続可能性と環境への対応」と題してエリック・ホール氏より日本語による講演が始まりました。沢山のスライドを使用し、過去から現在の米国の森林管理や環境への配慮に関する内容、また現在の米国での広葉樹市場の状況、中国や東南アジア諸国の市場動向など新しい情報と共に詳しく説明しました。

講演(2)は寺原芳彦氏の「教育の現場からみる次世代の家具・インテリアの指向性」の講演でした。先生がデザインした椅子や武蔵野美術大学の学生達の新しいデザインへの発想、椅子の面白さやデザインを後ろ姿から考える、また二つの軸を設けることでバランスの良いデザインができるなど、作り手側からはなかなか考えつかない新しいデザインの考え方を提唱されました。

休憩を挟んだ後の講演(3)では木材塗装のプロフェッショナルである長澤良一氏より塗装サンプルを回覧しながら適材適所にあった木材塗装の方法を詳しく説明いただきました。

セミナー後の懇親会では60名近くの方が、講師の方々さらには各組合の枠を超えて交流を深められました。