アメリカ広葉樹環境プロファイルについての記者発表会
9月29日、アメリカ広葉樹輸出協会(AHEC)日本事務所は東京都内のホテルで、「アメリカ広葉樹環境プロファイル(AHEP)について」の記者発表会を開催しました。

出席者数は50名。木材・家具の業界紙の記者、そしてオブザーバーとしてアメリカ広葉樹を扱う木材輸入問屋や家具製作会社、それらの関係団体、そして林野庁担当者などが出席されました。

米国大使館農務官のマンジーノ氏の挨拶の後、アメリカ広葉樹輸出協会専務理事のマイケル・スノーがアメリカ広葉樹の現状および「アメリカ広葉樹環境プロファイル(AHEP)」についての概要を説明。


米国大使館農務官
マンジーノ氏

AHEC専務理事
マイケル・スノー

 AHEC欧州代表
デイビッド・ベナブルズ

AHEC日本代表
辻 隆広

アメリカ広葉樹輸出協会が第三者機関に委託して調査研究を進めたライフサイクル・アセスメント(LCA)に科学的なデータを加え伐採から廃棄までの環境に十分配慮された木材であることを証明されている「アメリカ広葉樹環境プロファイル(AHEP)」は欧州のみならず木材を使用する全ての国において求められるものになるだろうと語りました。

そのあと今回初来日となったアメリカ広葉樹輸出協会欧州代表のデイビッド・ベナブルズより、普段なかなか聞くことの出来ない欧州の現状やEU木材規制(EUTR)の制定の経緯、欧州での違法伐採への対策また家具業界の動きなどが説明されました。

欧州では家具や内装に使用される木材が違法伐採でないこと、合法性が裏付けられる十分な内容の書類が求められるが、この環境プロファイル(AHEP)は小規模な企業に負担をかける事なくそれを証明することができる。そして、EU内でも各国にばらつきは見られるものの確実に木材業界の合法材への意識の高まりを見せていると説明しました。

質疑応答では、EU以外においての「アメリカ広葉樹環境プロファイル(AHEP)」に対しての反応が聞かれましたが、日本が欧州以外では初めての取り組みとのことでした。

ほとんどの出席者が記者発表会後のレセプションにも参加され、木材の合法性等について積極的に意見交換をされました。また、その多くの方が講演者の詳しい資料を求めるなど関心の高さがうかがわれました。