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アメリカ広葉樹 エコプロジェクト

アメリカ広葉樹を効果的に活用するためのポイント(1)

3種類・4種類の巾を使うと、歩留まりが大きく向上します

伐採した木をできる限り活用しようというアメリカ広葉樹製材の場合、日本のように統一サイズではなく、乱巾、乱尺が基本です。巾については、例えば、80、100、130、150mmの4種類の巾に加工してお使いいただくと、製材を割り返して行く時に歩留りが非常に良くなります。つまり、木材の有効利用にとっては、一定の幅に限定するのではなく、 2種類、3種類、4種類といった複数の巾を使っていただくことにより、巾方向に対して捨てる部分が極端に少なくなり、歩留まりの向上に大きく寄付することになります。

一方、長さ方向に対しては、極端な欠点は除去しますが、色違いとか、節がある部分も自然風合い、つまりキャラクターマークとして理解頂いてお使いいただくと、幅方向も長さ方向もほとんど捨てるものがなくなりますから、コスト面でもかなり安く納まります。

従来、 家具業界の部材を加工する時には、すべての欠点を除去してしまいました。そのため歩留まりは、良くて60%、悪ければ50%程度でした。これでは仮に100%の木材が入っ ても、50%を捨てていたことになってしまいます。

建築内装に関しても、極端な割れとか死節は除去する必要がありますが、プリント合板ではないので、自然感を高める要素として捉え、小さな生き節や色違い部分を活用いただければ、歩留まりは70%、80%と間違いなく増えるので、建築内装に提供できるコストも現実的な範囲になってきます。

(株式会社山王 石黒久雄)

1枚1枚全てが違う=自然ということをご理解ください

アメリカ広葉樹のキャラクターマークを生かしてお使い頂く場合に一番大事なことは、1 枚1枚全てが違うということをご理解頂くことだと思います。

キャラクターマークにしても入っている位置も違えば、形状や色合いも異なります。以前に比べますと、スギなどのキャラクターマークのある製品が床や壁をはじめ、いろいろな所に使われることも多くなりましたので、キャラクターマークも風合いと共に自然の木が持つ良さとして受け入れやすい環境になってきたと感じています。

(株式会社新宮商行 深澤賢一郎)

色違いの経年変化

竣工後5年を経たホワイトアッシュの実例写真です。5年間カーペットの下になっていた右半分では、芯材と辺材の色違いが認識できますが、光に当って経年変化した左半分ではほとんど区別がつきません。

芯材と辺材を混在させることんいよる色違いは、3〜5年経てば、ほとんど気にならない状態になります。
(写真左)

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